ニホンミツバチとは

ニホンミツバチはトウヨウミツバチの亜種です。北海道と沖縄、一部の離島を除いた広い範囲に生息しています。

生息域

ニホンミツバチは山間部だけでなく、平野部にも生息しています。ニホンミツバチは野生のミツバチで、木の洞 を好んで巣を作ります。また、民家の床下や天井裏、お墓にも巣を作ることが多いです。

野生の巣はあまり目立たないため見つけるのはそう簡単ではありませんが、1平方キロメートルに数群れの割合で存在していると考えています。

次の動画では、野生の巣を3つ紹介します。

養蜂での利用

セイヨウミツバチが輸入されるまでは、日本ではハチミツはニホンミツバチからのみ採ることができました。

セイヨウミツバチが1877年に輸入された後、商業的な養蜂はセイヨウミツバチで行われています。これは、セイヨウミツバチの方がハチミツをたくさん集める性質があることと、近代的な巣枠式巣箱の技術と共に輸入されたためです。

しかし、セイヨウミツバチは、オオスズメバチに対抗策を持たず、ダニの被害もあり、野生化していません。結果的に、ニホンミツバチの生息域は守られています。

オオスズメバチ

秋になると、スズメバチがニホンミツバチの巣のまわりにやってくることが多くなります。スズメバチは肉食ですので、働き蜂を捕まえて連れ去ったり、殺したり、巣の中に侵入して幼虫を連れ去ったりします。

オオスズメバチ

最近では、ニホンミツバチへの関心が高まっており、特に趣味で養蜂を始める方が多くおられます。

90年代まで忘れられていたニホンミツバチ

90年代後半まで、ニホンミツバチの飼育の解説書は存在しませんでした。

ニホンミツバチの飼育は、一部の山間部で、先祖代々受け継がれていました。全ての日本人が、「ミツバチ」について知っていましたが、ごくわずかな人だけが、日本に在来種のニホンミツバチが生息していることを知っていたのです。

90年代後半から、ニホンミツバチの飼育は人気が増していますが、次のような理由があります。

  1. 90年代後半から、複数の飼育の解説書が出版された
  2. 90年代後半から、愛好家がインターネット上で飼育方法を紹介し始めた
  3. 人気アイドルグループが田舎暮らしの番組でニホンミツバチを飼育する様子が放送された

ニホンミツバチの入手

分蜂群れの捕獲が一般的な群れの入手方法です。

ニホンミツバチは山間部だけでなく、平野部や都市部にも生息しています。空の巣箱を置いておくと、そこにニホンミツバチが巣を作ることがります。

他にも、分蜂直後に、元の巣の近くに集合した際に、強制的に巣箱に入れて飼育することもできます。

群れの捕獲

ニホンミツバチの養蜂を始める場合、群れを捕獲して始めるのが一般的です。分蜂を誘引して巣箱に入るのを待ちます。購入することは稀です。

群れの捕獲

群れの購入は一般的ではありません。ニホンミツバチの群れの繁殖・販売を行う業者がほとんど存在しないことも理由の1つです。購入する場合、5万円前後の価格となります。

巣箱

ニホンミツバチの飼育には、重箱式巣箱が広く使われています。

日本でも、巣枠式巣箱はセイヨウミツバチの飼育に広く用いられていますが、ニホンミツバチの飼育にはほとんど使われていません。

重箱式巣箱には、特に趣味での飼育に多くの長所があります。

  • 巣箱製作に費用がかからない
  • 飼育に手間がかからない
  • スキルやノウハウがほとんど必要ない
重箱式巣箱

重箱式巣箱はとてもシンプルな巣箱であり、野生にニホンミツバチが暮らすように生活します。採蜜や最低限の管理が行いやすいように工夫されています。

重箱式巣箱

ニホンミツバチの飼育が伝統的に行われている地域では、丸太をくり抜いた巣箱や、縦長や横長のシンプルな巣箱で飼育されることもあります。

次の動画は、和歌山県の伝統的な養蜂のドキュメンタリー動画です。

Copyright © Shumatsu-yoho