ハチミツの採取

重箱式巣箱の採蜜方法は、遠心分離機を使ったセイヨウミツバチの巣枠式巣箱のものとは大きく異なっています。しかし、ハチミツを採る際にニホンミツバチに与える影響が最小限となるように工夫されています。

ハチミツ採取の時期

重箱式巣箱では、4段以上に巣が成長したときに、最上段を取り外してハチミツの採取を行います。次の理由からです。

  • 最上段に幼虫が含まれる恐れがあるため
  • 採蜜後に巣が自重で落下する恐れがあるため

夏にハチミツを取ることはあまりおすすめしません。大変暑く作業が困難なことと、暑さで巣が柔らかくなっており、落下の危険が高いからです。

春から巣が大きくなる時間も考えると、秋が最も良い季節です。春にニホンミツバチを捕獲してから、約半年も待つ必要があります。すぐにハチミツを採りたくなりますが、忍耐強さが必要です。

京都府のように平均的な気候の地域では、約5キロのハチミツを残しておけば、ニホンミツバチは越冬することができます。

ハチミツの採取方法

巣箱の最上段を分離してハチミツを採ります。慣れれば10分から20分で作業を行うことができます。1つの箱に約5キロのハチミツが含まれています。

5段あるうちの1段を採った場合、ニホンミツバチは20%の巣を失いますが、育児を行う場所には影響がありません。採蜜の作業の直後から普段通りの生活を再開できます。

重箱からハチミツを取り出す

分離した最上段からハチミツを取り出します。高価な専用の道具は必要なく、キッチンにあるもの、ホームセンターで売られているものを利用します。

まず、巣に包丁で切れ目を入れて、ハチミツが落ちてくるのを待ちます。おおよそ70%のハチミツが一晩経つと落下します。

その後、残ったハチミツを採取するため、巣を圧搾します。

たくさんの採蜜を行うため、圧搾機を使っていますが、巣を押し潰すことができればなんでも良いです。次の動画のように、手で押し潰すことができます。

蜜蝋の作り方

ハチミツを搾った残りから、蜜蝋を作ることができます。蜜蝋の融点は65度と低いため、お湯の中で溶かす方法が一般的です。

他には蒸し器を使う方法もあり、このほうがより綺麗な蜜蝋が作れます。